理事長所信

【はじめに】
「私たちは皆、無限の可能性を秘めている。
それを引き出す鍵は、
『もっと良くしていこう』という純粋な気持ちに他ならない。」
私たちが生きる現代社会は、かつてないほどの激しい転換期にあります。日々情報技術の発展が起こり続け、仕事のあり方はもちろん、人々の生活様式が変化した事により、画一的な価値観から「個」が尊重される時代へ変化し、社会に様々な影響を与えています。これまでになかった諸問題が浮き彫りになっている中で、熊谷においては特に地域コミュニティの希薄化や、中小企業における後継者不足といった事があげられます。私たちが住まう熊谷をより魅力的なまちに昇華させるためには、熊谷の「個性」「文化」「産業」を活かした多世代の交流の促進と、地域資源を次世代に繋いでいくきっかけづくりが必要なのです。この社会の潮流を転機として捉え、旧来の枠を超え、誰もが心地よく関われる機会を創出し、各地域のコミュニティに新たな参加者を迎え入れる事は、豊かな交流の輪を広げていきます。交流により抽出された地域課題を市民一人ひとりが積極的に汲み取り、それらの課題に応える循環を生む事で、地域社会の発展につながる持続可能な社会が実現できると確信しております。また、熊谷には人々の持つ多様な「個」の能力と情熱は、地域資源として熊谷の持続可能な発展を力強く牽引し、地域社会発展へと導く原動力であります。今この転換期では、市民一人ひとりの日々の生活や価値観が多様化しているからこそ、より柔軟で魅力的な地域コミュニティへの発展と地域資源を磨く大きな転機でもあります。私たちは、この熊谷が持つ可能性と向き合い、様々な機会に対し、熊谷青年会議所としてどのように向き合い行動していくべきなのか。それは、地域をもっと良くしたいと挑戦し続ける行動、すなわち「向上心」を心に宿した行動であります。74年の歴史を熊谷と共に歩んできた、先輩諸兄姉の精神を受け継ぎ、今の地域社会のために私たちができる事を考え、未来に向けた地域社会の発展を信じて運動を推進してまいります。
【組織の向上心を育み、次代に繋ぐために】
熊谷青年会議所は、2022年より新たに定めた運動指針「躍動し続けるまち熊谷」の創造を掲げ運動を展開してきました。その中で2026年度は運動の節目を迎えます。この時代の移り変わりを、単なる歴史の通過点とするのではなく、未来へ向けた新たな一歩とするため、組織そのものを見つめ直す必要があります。私たち熊谷青年会議所としても、社会が抱える問題である、人財難に直面しております。この現状を乗り越え、熊谷青年会議所が次なる時代においても地域を力強く牽引していくためには、私たち自身の向上心を育み、会員一人ひとりの気概を高めていくことが必要不可欠です。そこで、私たち自らが組織を学びなおし、来る75周年を迎え未来へつなぐための準備を進める事が、組織全体の運動の大きな推進力になると確信しております。これまでの歴史を築いてこられた先輩諸兄姉の歩みを学び、その志を継承するとともに、会員一人ひとりが「なぜ青年会議所運動を続けるのか」という原点を深く見つめ直します。「躍動し続けるまち熊谷」創造の節目に向けて、未来を指し示す方向の意識を統一し、来るべき未来に向けた基礎を築いてまいります。
【ジモトへの愛着を持つことは、地域開発への向上心】 2022年度より始まった「熊谷ジモト化プロジェクト」が、本年度で5年目という節目を迎えます。これまで、年を追うごとに事業規模は拡大し、多くの来場者を招き、多くの方々と協力関係を築き上げることができました。防災・減災をテーマとして、熊谷に関わる全ての人々が熊谷への愛着を育むとともに、私たち熊谷青年会議所の存在を地域に広めてまいりました。この与えた影響を次代へと継承し、さらに力強い運動へと発展させていくためには、今一度、これまでの歩みを深く振り返り、私たちが積み上げてきた運動の成果を明確にすることが必要不可欠です。そこで本年度は、この継続事業で培ってきた強みを組織全体で共有し、組織の資産として未来へ受け継いでまいります。これにより、次代の担い手が自信と確信をもって運動を展開し続けるための土台を再構築し、持続可能なまちづくりへの貢献を推進してまいります。
【新しい同志を迎え入れ、向上心の醸成のために】
組織のさらなる発展には豊富な人財と教養が必ず必要とされます。しかし組織そのものが本当に魅力的でなければ、新たな同志を迎え入れることは難しく、たとえ入会に至ったとしても、会員が定着をしなければ、発展し続ける組織になることは困難です。いかなる時代においても地域を力強く牽引し、発展し続ける組織になるためには、会員一人ひとりが「この組織にいることの価値」を実感できる、魅力あふれる組織となることが必要不可欠です。その価値とは私たち自身が活動を通じて、目に見える成長や確かなメリットを感じられることです。世代間交流による出会いから磨かれる人間力や、豊富な知識の取得など、まずは目に見える成長を実感していただき、会員自らが地域内外に発信して、新たな同志を迎え入れる循環を創出いたします。私たちの住まう熊谷、私たちが担う組織をより良くしたいと思う、向上心を醸成する拡大運動を推進してまいります。
【結びに】
私たちはいかなる困難が降り掛かろうとも、明るい未来を信じて、激しい時代の変化に立ち向かっていかなければなりません。そのためには常に学び、挑戦し、自らを磨き続ける精神を備える事が必要であります。「もっと学びを得たい」「もっと成長したい」「もっと地域に貢献したい」という一人ひとりの純粋な気持ちこそが向上心であり、その想いは熊谷青年会議所設立以来大切にしてきた精神そのものであると私は考えます。私たち一人ひとりが、地域社会の一員として向上心を共有し、互いに切磋琢磨することで、熊谷が持つ「個」の能力と情熱を最大限に高めてまいります。そして、活気あふれる組織として率先して行動することこそが、熊谷の明るい未来を創造するための第一歩であると考えます。小さな挑戦が積み重なり、やがて大きな力となる。その力を集結し私たちはこれからも熊谷の新しい未来を創り続けてまいります。
昨日より今日、
今日より明日、
常に自分を高めていくこと。
〜その挑戦が、新しい未来をつくる〜
