公益社団法人熊谷青年会議所は20歳から40歳の熊谷地域に勤務している、または住んでいる人々からなる団体です。

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理事長所信

理事長所信

熊谷青年会議所 68代理事長 出井計多

【 はじめに 】
 1952年の創立以来、設立趣意書冒頭に書かれた強い決意のもと、今日まで先輩諸兄姉は常に地域が抱える問題に青年らしく挑み、未来を描くことで歴史を紡いで下さいました。時代時代の背景は変わっても、地域が抱える問題に青年らしく「挑む」ことは不変であり、私達の運動の根幹であります。だからこそ、私達はこれからも地域で暮らす市民として、これからの地域を担う青年経済人として地域が抱える問題に挑み続けなくてはならないのです。
 私達の運動は誰の為なのか。私は、間違いなく今を生きる子ども達の為であると考えております。少子化による人口減少と訪れる超高齢化社会。それに伴い様々な諸問題が起こることが前提となっている現実。目を覆いたくなるような未来は、このまちの未来(あす)さえ描くことが難しくなってきています。しかし、私達が、私達の運動で、誰もがワクワクする愛するまちの未来(あす)を描くことで、子ども達が、大人になった時にどんな困難な時代が訪れようとも、愛するまちの未来(あす)を描いてくれることにつながっていくと信じています。
 2019年度、公益社団法人熊谷青年会議所は、「挑む」~愛するまちの未来(あす)を描く為に~をスローガンに掲げ運動に邁進していきます。「挑む」とは、現状に満足せず常に「新たな視点」を加え、地域の諸問題に立ち向かうことであります。では、なぜ「挑む」のか、それは「挑む」ことは熊谷青年会議所にとって不変の使命であるからです。他に誇るべき熊谷の地域資産とこれまで関係を強固にしてきた社会関係資本に「新たな視点」を加えることで、熊谷の持つ魅力を最大限に引き出し、大きく発信することで、地域内外の方を魅了し、未来(あす)を描いて参ります。ラグビーワールドカップ開催地として世界中の人たちが注目する機会、公益社団法人日本青年会議所 関東地区協議会 主催の関東地区大会を主管する機会を活かしきり、青年らしく挑んで参ります。


【 「挑む」第67回 関東地区大会 】
 本年、私達は関東地区内158の青年会議所、約8,000名のメンバーが所属する関東地区協議会最大の運動の発信の場である第67回 関東地区大会を主管させていただきます。この関東地区大会は、関東地区協議会に所属するそれぞれの青年会議所、地域、市民、そしてメンバーにとって意義のある大会を構築しなければなりません。それぞれにとっての意義となる縦串しは、地方創生の核となる地域資産の活用の仕方、そして、この大会を機に熊谷に一時の流行でなく、未来永劫残り続ける新たな文化を地域とともに創造することへ挑み、成し遂げることであると考えます。2019年には、ラグビーワールドカップが熊谷でも開催をされるという与えられた機会をも活かし、この大会の意義となるそれぞれの地域資産の魅せ方を持ち帰ってもらえる、そして、熊谷から世界に誇れる新たな文化を創造する価値のある大会を、県内の皆様とのつながりから生まれる相乗効果を活かしながら全力で構築して参ります。


【 豊かな自然に新たな価値を! 】
 地域毎に個性をもった熊谷の豊かな自然は、四季折々にその彩りを変化させ、私達に癒しや安らぎを与え、触れ合う人を魅了します。これまでの「自然との共生」をテーマに掲げたまちづくり運動で学んだことは、魅力的な自然は新たに作るものではなく、私達の身近に存在するもので、その自然を活かすことを前提としてまちづくり運動を推し進めていくことが重要であるということです。熊谷の身近な自然に訪れた地域内外の子育て世代を魅了する為には、熊谷の豊かな自然の価値に地域外の専門性の高い人による「新たな視点」を加えることで、今の自然の価値を再発見し、自然の持つ可能性を引き出していく必要があります。熊谷の自然を守り愛する社会関係資本団体と共に、子育て世代に向けた「その場所だからこその楽しみ方」を構築し発信することで、自然と人、人と人とをつなぎ、熊谷の豊かな自然に訪れた地域内外の人たちを魅了して参ります。


【 地域の力で未来を担う子ども達を育成する 】
 今を生きる子ども達の瞳に私達が愛するこのまちはどのように映っているのでしょうか。そして、子ども達が大人になった時に、その瞳にはどのように映るのでしょうか。子ども達に地域の担い手となってもらう為には、まちづくりに参画する機会を提供していくことが不可欠な要素です。熊谷の歴史や伝統、自然、産業といった地域資産を現地体験し、熊谷を知り、魅力に気づいてもらうだけでなく、地域について考える機会を創出することで、「愛するまちをよくしたい」といった子ども達の自立と共助の精神を育む寺子屋事業を開講します。子ども達の成長は誰にとってもかけがえのないものです。だからこそ、「子ども達の為に」を合言葉に、事業を通じ保護者が子ども達の成長を感じることのできる、そして、地域全体で子どもを育てるといった「新たな視点」を加え、子ども達が自ら考え実践する機会を創出して参ります。強く結ばれた地域の連携をまちづくりへの参画人口増加につなげるとともに、子ども達の地域への愛着を形成して参ります。熊谷のヒト・モノ・コト・シゼンといった熊谷の地域資産を題材とした地域新聞も、今年で 8 年目を迎えます。過去に掲載した題材を含め、今まで培ってきた「伝え方」に注力し、地域資産をより身近に感じることができる地域新聞の作成、発行を通じ、地域と子ども、子どもと大人をつなげて参ります。


【 熊谷ならではを地域活性化に活かして 】
 熊谷市は2018年7月23日、全国歴代最高気温41.1℃を記録し「日本一暑いまち熊谷」として再注目されています。「暑いまち」はマイナスのイメージを連想させますが、暑さ対策が注目されるなど、「暑いまち」としての取り組みの注目度と発信力は熊谷の強みです。特に、2019年度は、ラグビーワールドカップ開催地として世界中の人々が訪れ、熊谷をどのようにブランディングし発信していくか考え、実行する最大の機会が訪れます。この最大の機会と、「暑いまち」の注目度、発信力を地域活性化に活かす為に、各店舗の独自性を持った魅力的な体験交流内容に、日本一暑いまち熊谷だからこそ栄える「涼」を「新たな視点」として加え、「熊谷ならではのおもてなし」へと進化させていくことが必要です。暑さを楽しみながら節電に取り組み地域活性化を目指すクールシェアくまがや運動を根づかせてきたからこそ、「日本一暑いまちだから『日本一の涼』を感じることのできる熊谷」としてブランディングし発信することで、地域内外から訪れる人を魅了し、訪れる人と地域をつないで参ります。


【 挑み続けることのできる組織へ 】
 多様な意見や考えを同じフィールドでぶつけ合うことで個人の成長を図る青年会議所にとって、「新たな視点」を持った新しい仲間の加入と成長は、組織を活性化し、常に挑み続けることのできる組織を構築するうえで必要不可欠です。芽生え始めた「拡大を運動として組織全体で実行していく」といった意識をさらに確実なものとする為に、メンバーに今一度拡大に対する意識付けをすると共に、運動として拡大を推し進める為に、拡大対象者に、青年会議所を知っていただく情報発信と、青年会議所のメリットを直接的に伝え、感じていただく機会を意図して創出していきます。また、入会後も、交流や、JCプログラムを活用した青年会議所運動について理解を図ることで、個としての成長を促し、組織を活性化し、常に挑み続けることのできる組織を構築して参ります。運動を推し進める為には、組織を支える総務運営は必要不可欠です。必要不可欠であるからこそ、当たり前のこととして捉えることなく、常にメンバーの成長を願い機会を与えていくことで、メンバーと組織を成長させ、挑み続けることができる組織を構築して参ります。


【 むすびに 】
 私は、青年会議所でこれまでたくさんの方に支えていただきました。自分の弱さと不甲斐なさに心が折れそうなときに、常にそこには私を支えてくれた仲間がいてくれました。そして、その時に支えてくれた仲間に恩返しをしていこうと決意し、今の私がいます。青年会議所は私に、青年会議所での失敗は失敗でなく経験であり、その経験を返す場が必ず用意されていることを教えてくれました。だからこそ、決して結果を恐れることはございません。40歳までという限られた時間の中で青年らしく共に、挑みつづけようではありませんか。

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